この記事は「頭皮のかゆみ」「大量のフケ」などの症状がある人に向けた、脂漏性皮膚炎の対策記事です!
- 頭皮のマラセチア菌を減らす薬用シャンプーを理解できる
- 脂漏性皮膚炎の原因と症状のメカニズムを科学的に理解できる
- マラセチア菌対策に効果的な具体的な薬用シャンプーとその有効成分の働きを知ることができる
- 一時的な対処法だけでなく、根本的な解決につながる具体的な改善方法を理解できる

頭皮の「マラセチア菌」を減らしたい人は、今すぐ薬用シャンプーを使おう!
「マラセチア菌」は皮膚に存在する常在菌だけど、この菌を減らすためには抗菌作用が入ったシャンプーを使うのが一番手っ取り早い!特に、サリチル酸やミコナゾール硝酸塩といった成分が入った薬用シャンプーがおすすめだよ!

サリチル酸、、、ミコナゾール硝酸塩、、、それってどこ見たらわかるんですか?っていうか正直見るのめんどくさいかも、、、。

基本的には、シャンプーの発売元のホームページとかボトルの後ろとか見たらわかるんだけど、でもめんどくさいって気持ちもわかる!
だから「サリチル酸」と「ミコナゾール硝酸塩」で、それぞれおすすめの薬用シャンプーを紹介するね
今すぐ買うべき!おすすめシャンプー!

じゃあ早速教えてください!

オッケー!
じゃあまずはサリチル酸系のシャンプーから。サリチル酸でおすすめの薬用シャンプーは「KADASON薬用スカルプシャンプー」だよ!
そしてミコナゾール硝酸塩系でおすすめのシャンプーは「コラージュフルフル」になるね!

何でこの2つなんですか?

それはね、マラセチア菌対策のシャンプー13商品を徹底比較した時の結果、この2商品が最も良かったからなんだ!
内部リンク:マラセチア菌に効くシャンプーは?おすすめのシャンプーを成分から徹底解説!
上記の記事では、今回紹介する2つのシャンプー以外にも、様々なマラセチア菌の減少に効果的なシャンプーを紹介しています。選び方や、メカニズム、サリチル酸とミコナゾール硝酸塩以外の有効成分、そしてシャンプー以外の効果的な対策まで徹底的に検証されているので、根本からマラセチア菌を減らしたい!という方はぜひ読んで見てください!

今回の記事では、「KADASON」と「コラージュフルフル」の2つだけを紹介するね!この2つならどっちを買ってもいいけど、それぞれの特徴もあってしっかり差別化されているから、自分に合う方を選んでね!
KADASO薬用スカルプシャンプー

じゃあまずは「KADASO薬用スカルプシャンプー」から!
このシャンプーは、さっき言った通りサリチル酸系のシャンプーなんだ。サリチル酸にはピーリング作用があって、この作用が頭皮のマラセチア菌を古い角質ごと落としてくれるんだ!
サリチル酸には、ピーリング作用という古い角質を除去してくれる効果があります。表皮細胞の間には、デスモソームと呼ばれる接着剤のような物質があるのですが、サリチル酸がそのデスモソームの働きを弱めて、表皮を剥がれやすくしてくれるのです。そしてマラセチア菌は皮膚に存在する細菌なので、表皮ごと流れ落ちていく、というメカニズムになっています。
サリチル酸ピーリングは美容としての活用が有名ですが、医療現場でもニキビ改善などで活用されていて、医師も活用するほど信頼性のある医薬品成分なのです。

えぇ、、、。ピーリングって皮膚を溶かすんですよね?ヒリヒリしないんですか?

そこが「KADASO」のすごいところで、サリチル酸には抗炎症作用もあるから、他の成分とバランスよく配合したら全然ヒリヒリしないんだ!
ちなみに、サリチル酸の詳しい効能については、この記事を見て見てみて!
内部リンク:サリチル酸とは?効果や副作用から用途まで解説
コラージュフルフル

次は「コラージュフルフル」について見てみよう!
「コラージュフルフル」はミコナゾール硝酸塩を主成分とした、殺菌に特化したシャンプーなんだ!
「コラージュフルフル」は殺菌に特化した商品になっています。マラセチア菌は真菌というグループの菌になるのですが、この真菌を効果的に殺菌する成分がミコナゾール硝酸塩なのです。
医療現場では、脂漏性皮膚炎対策の他にもカンジダ症や白癬(水虫)など真菌の異常繁殖時にはほぼ必ず用いられるほど、殺菌成分が高い成分です。

殺菌剤ってことですか?マラセチア菌をしっかり抑えてくれそうですね!

その通り!
だけどシャンプーや医薬品の使用はあくまで対処療法!マラセチア菌の数が正常な体質になるまで使い続けることになるんだ。その点で見れば、ミコナゾール硝酸塩は、殺菌力が強い分ちょっと心配ではあるかも、、、。
【ここからは時間がある人向け!】マラセチア菌が増える原因と対策

そもそもなんでマラセチア菌って増えるんですか?

鋭い質問だね!
マラセチア菌が増える原因は明確には解明されていないんだけど、基本的にはマラセチア菌の栄養源である皮脂が通常より多く分泌されることで、マラセチア菌も一緒に増えていく傾向があるんだ。
マラセチア菌の増殖は科学的に解明されたわけではありませんが、共通しているのは「皮脂分泌量の増加するとマラセチア菌も共に増える」という点です。
そしてマラセチア菌は、皮脂に含まれるトリグリセリドという成分を遊離脂肪酸という成分に変化させます。この遊離脂肪酸が頭皮へダメージを与えて、「かゆみ」「フケ」「炎症」と言った症状につながります。これが脂漏性皮膚炎のメカニズムです。
以上から、脂漏性皮膚炎の症状を緩和するにはマラセチア菌の数を減らすことで対策できますが、根本から解決するためには皮脂分泌が少ない体質に変化させることが重要なのです。

もう一回、マラセチア菌の減らし方について、詳しくまとめてみよう!
マラセチア菌を減らす対策①:薬用シャンプーを使う

薬用シャンプーを使うことで、増えたマラセチア菌を減らすことができる。これは今回の記事の前半で伝えたね!
でもこの方法は対処療法だから、マラセチア菌が増えない体質に変化させる根本解決の方向の治療も大切だよ!
薬用シャンプーは、頭皮で増殖したマラセチア菌を減らす効果があります。サリチル酸で角質ごと洗い流す、マラセチア菌を直接殺菌するなど、さまざまな方法でマラセチア菌を減らすことで「フケ」「かゆみ」「炎症」などの、脂漏性皮膚炎の症状を一時的に抑えることができます。
しかし、薬用シャンプーの使用はあくまでも対処療法です。マラセチア菌が増殖しない頭皮環境でないと、薬用シャンプーをいつまでも使い続けることになってしまいます。

本当に解決するには、薬用シャンプーの使用だけじゃダメなんですね!

そうなんだ!
基本的な治療は、薬用シャンプーで増殖したマラセチア菌を定期的に減らしつつ、この後伝える根本治療でマラセチア菌を正常な数に戻していく(=皮脂の分泌量を減らす)、という流れになるよ。
マラセチア菌を減らす対策②:生活習慣を改善する

皮脂の分泌量ですか、、、?意識したことなかったです。どうやったら減るんですか?

皮脂の分泌量は生活習慣を改善すると減っていくことが多いよ!睡眠時間や、食生活、それにストレスが特に皮脂分泌量と関係してくるかな。
皮脂の分泌量と、食生活や睡眠時間などの生活習慣は密接に関係しています。食生活の改善や睡眠時間が乱れると、体内のホルモンバランスや自律神経も乱れてしまい、結果的に皮脂の増加に繋がってしまうのです。糖分や脂っこい食事を控える、睡眠時間をしっかり確保する、といった対処をすることで、皮脂分泌量が正常な体質に改善することができます。

栄養のあるご飯を食べる、しっかり寝る、基本的なことですね!

そう!
脂漏性皮膚炎は病名もついてる疾患だよね。命に関わるような病気ではないけど、ちゃんと自覚を持って、丁寧に対策することがすごく大切なんだ。
食生活を改善する

じゃあひとつずつ見ていこう!まずは食生活から!

食生活を改善するって言っても、結局どうしたらいいんですか?フライドポテトとかはやばいってなんとなくわかりますけど、、、。

詳しく解説するね!皮脂分泌量を減らすには、具体的には糖質や脂質を避けてビタミンBを取ることを意識しよう!
糖分や脂質が多い食べ物は、インスリンの過剰摂取を促してしまいます。インスリンは血中の糖分を細胞内に溜め込む働きのあるホルモンですが、このインスリンが皮脂腺を刺激して皮脂の分泌量を増加させてしまうので、脂漏性皮膚炎対策では糖分や脂質はNGとなってしまいます。
一方で、積極的に摂取した方がいい栄養素はビタミンB群になります。ビタミンB2の不足は、皮脂の酸化を早めてしまいます。また、ビタミンB6の不足は、皮膚の新陳代謝の不調や皮脂分泌のコントロール機能が失われてしまうからです。

ビタミンB群は積極的に摂っていきたいですね!
皮脂分泌量を減らす食べ物一覧

ビタミンB2とB6を含む食べ物を表形式でまとめたから、適宜活用してね!
| 食材カテゴリー | ビタミンB2を多く含む食べ物 | ビタミンB6を多く含む食べ物 |
|---|---|---|
| 肉類 | レバー(豚、牛、鶏など) | 鶏むね肉、レバー |
| 魚介類 | うなぎ、サバ、イワシなど | マグロ、カツオ、サンマなどの魚介類 |
| 乳製品 | 牛乳、ヨーグルト、チーズなど | – |
| 卵 | 卵 | – |
| 豆類・大豆製品 | 大豆製品(納豆、豆腐など) | 納豆 |
| 野菜類 | 緑黄色野菜(ブロッコリー、ほうれん草、モロヘイヤなど) | ニンニク、ブロッコリー、ピーマンなど |
| 果物 | – | バナナ |
| 穀類 | 玄米、麦など | 玄米 |

野菜ばっかりかと思ってましたけど、お肉もしっかり入ってて我慢はあんまり必要なさそうです!
睡眠時間をしっかり取る

睡眠時間をしっかり取ることも、皮脂の分泌量を減らす対策として有効だよ!
睡眠不足になると、交感神経が優位になり、男性ホルモンが活発化します。この男性ホルモンが皮脂腺を刺激し、皮脂の分泌を増加させます。
また、睡眠不足は成長ホルモンの分泌量も減少させます。成長ホルモンは皮膚細胞の修復や保全を担っており、減少するとターンオーバーが乱れ、さらに頭皮環境が悪化してしまうのです。

どれくらい寝たらいいんですか?

毎日7時間〜8時間はしっかり寝よう!あと夜の10時から2時の間には就寝していることも大切だね。
ストレスを減らす

実は、ストレスも皮脂の分泌量を増やしてしまう働きがあるんだ。
精神的なストレスが皮脂の分泌量を増やしてしまうことがあります。ストレスによるホルモンバランスの変化が皮脂腺が刺激して、皮脂が過剰に分泌されるのです。特に、アンドロゲンやCRHといったホルモンは、皮脂腺を刺激して皮脂の分泌量を増加させます。
ストレスを減らすためには、十分な睡眠、健康的な食生活、適度な運動、そしておもいおもいのリフレッシュなど、さまざまな方法で対策していくことが大切です。

ハマさんは何をしたらリフレッシュになるんですか?

僕は筋トレだね!スポーツジムに通うと、運動にもなるし筋肉を育てられるし、もう最高だよ!
内部リンク:ストレスが頭皮湿疹の原因?対処方法やかゆみ・赤み・かぶれを改善できるシャンプーの選び方を解説
まとめ

頭皮のマラセチア菌を減らすには、とにかく薬用シャンプーを使おう!薬用シャンプーの成分が、マラセチア菌の増殖を抑えてくれるからね!
マラセチア菌は皮脂をエサにして増殖し、皮脂中のトリグリセリドを遊離脂肪酸に変化させることで、かゆみやフケ、炎症などの症状を引き起こすんでした!

効果的な対策には二つあって、一つは薬用シャンプーや抗真菌薬でマラセチア菌を直接減らす方法でしたね。これは症状の一時的に良くしてくれるけど、あくまで対処療法でしたね。

もう一つは皮脂分泌量を減らして体質を改善する方法でした。具体的には、糖質や脂質を控えてビタミンB2・B6を多く含む食品を摂取すること、7〜8時間の十分な睡眠を確保すること、そして適度な運動などでストレスを軽減す流ことでしたね!

そして一番大切なのは、症状が改善した後も継続して対策を行うこと。脂漏性皮膚炎は完治が難しい疾患だけど、対策を続けていくことで症状をコントロールできるからね!














