「頭皮がかゆいけど原因がわからない」
「調べてみたけど、結局自分はどれが原因なんだろう」
そう感じている人も多いと思います。原因5選と言われても、その5つのうちの自分はどれなのか分かりにくいですよね。なので今回は、この記事の最初の方に簡易的なセルフチェックを用意しました。症状別になっているため、自分に当てはまるものを中心に、ご参考にしてください。

ハマさん、最近頭がかゆいんですけど、検索してみてもピンとくるものがなくて、、、。

私もです。全体的に書かれているのは良いなって思うんですけど、結局読み終わった後に、あれ?結局私ってどれが原因なの?ってなっちゃいます。

なるほどね!
確かに、検索して原因が書いてある記事を読んでみても、結局自分ってどの原因で頭かゆいの?ってなりがちだよね。だから今回は、症状別のセルフチェックを最初に用意してみたよ!自分に当てはまってるものを中心に見ていってね!
- 症状別のセルフチェックで自分の頭皮かゆみの原因を正確に特定できる
- どの症状にも効果的な薬用シャンプーの使い方と、原因別の具体的対策を学べる
- 皮膚炎の種類や女性特有のホルモンバランスによる頭皮トラブルについて、表を使った比較で分かりやすく理解できる
- マラセチア菌と頭皮の蒸れの関係など、かゆみの科学的メカニズムを知ることで根本的な解決策が理解できる
【症状別】頭皮のかゆみセルフチェック!あなたの原因はどれ?

それじゃあ早速、セルフチェックを見ていこう!
使い方としては、症状を見て決め撃ちする前に、自分に本当に当てはまっているか症状や悪化するタイミングを、もう一度思い返してみてね!
| 原因 | 症状や特徴 |
|---|---|
| 頭皮の皮膚炎(脂漏性皮膚炎など) | ・かゆみが強い、フケ、臭い、赤み、湿った黄色いフケ ・季節や特定のタイミングに関係なく慢性的に続く ・皮脂の多い部位に多い |
| ホルモンバランスの変化 | ・髪のパサつき、フケ、抜け毛 ・更年期や生理などホルモン変化のタイミングで出やすい |
| 頭皮の乾燥 | ・乾燥した細かいフケ、つっぱり感、赤み ・冬や乾燥した季節、洗浄力の強いシャンプーや熱いお湯で悪化 |
| 頭皮の蒸れ | ・湿ったフケ、ベタつき、臭い、赤み ・夏や汗をかいた後、帽子やヘルメット長時間使用後に出やすい |
| ストレス | ・フケ、湿疹、抜け毛、治りにくいかゆみ ・強いストレスや生活変化の後に悪化しやすい |
ここからの記事は、コレらの症状の解説と対策について紹介しています。原因が解明できた人はもちろん、原因がセルフチェックを使ってもよくわかなかった人も、とりあえず当てはまっていそうなものを一度読んでみましょう。

また、どの症状にも効果のある解決策をすぐ下で紹介しているから、原因が理解できた人もイマイチピンと来なかったか人も、とりあえず下の方法は実践してみるといいよ!
どの症状にも効果的な対策!市販薬と同じ効果のある薬用シャンプーを使おう!

どの症状にも効果のある解決策なんてあるんですか?結構バラバラでしたよ?

実はあるんだ!それは、薬用シャンプーを使うこと!
薬用シャンプーっていうのは、国から認可を得た医薬部外品シャンプーのことで、一般のシャンプーとは全然違って医療効果が期待された成分が配合されたシャンプーのことだよ!
頭皮のかゆみは、原因はさまざまですが、結果的に頭皮トラブルという形で顕在化しているため起こる現象です。なので、頭皮トラブルを抑えることができればかゆみも引いていくわけですが、ここで活躍するのが薬用シャンプーです。薬用シャンプーは、一般のシャンプーより頭皮の菌の除去や炎症の治癒において効果的な成分を配合しているため、効率的に頭皮トラブルを解決することができます。
例えば、KADASON薬用スカルプシャンプーにはサリチル酸が配合されています。このサリチル酸のピーリング効果が、痒みの原因菌を古い角質ごと洗い流すことで、悪化した頭皮環境を一度リセットしてくれるのです。

薬用成分で効果的に、頭皮のかゆみを改善してくれるんですね!

その通り!
女性におすすめの薬用シャンプーについては、次の記事で超徹底的に比較したから、「興味がある!」って人や「一番のおすすめシャンプーが知りたい!」って人は、ぜひ次の記事を見てみて!
内部リンク:女性向け薬用シャンプーおすすめ13選!市販・ドラッグストアで買える頭皮ケアに人気のシャンプーはある?
頭皮の皮膚炎

頭皮の皮膚炎ってなんですか?

頭皮の皮膚炎は、文字通り頭皮で炎症が起こっている状態を指すよ!
頭皮も皮膚の一部、それに皮脂腺と呼ばれる皮脂を出す器官が集まっているから、普通の皮膚より炎症が起きやすい部分なんだ!
一言で頭皮の皮膚炎と言っても、疾患によってさまざまな症状や対策があります。例えば、頭皮での脂漏性皮膚炎であれば、湿ったフケの発生、強いかゆみ。頭皮でのアトピー性皮膚炎では、乾いたフケ、強いかゆみ、頭皮以外にも症状が現れる場合もある、など。このように、さまざまな症状があるわけですが、一覧表にすると次のようになります。
| 病名 | 主な症状 | 治療法/対策 |
|---|---|---|
| 脂漏性皮膚炎 | 赤み、黄色や白色のフケ、かゆみ、皮脂のベタつき、悪化するとかさぶた状になる | 抗真菌作用のある薬用シャンプー、ビタミン摂取、生活習慣の改善 |
| 接触性皮膚炎(かぶれ) | 赤み、かゆみ、ブツブツとした発疹、ひどい場合は水ぶくれになる | 原因物質の特定と使用中止、ステロイド外用薬、抗ヒスタミン薬 |
| アトピー性皮膚炎 | 強いかゆみ、慢性的な湿疹、症状の良悪の繰り返す | ステロイドやタクロリムス外用薬、こまめな保湿、悪化要因の回避、プロアクティブ療法 |
| アタマジラミ症 | 強いかゆみ、髪に付着した白い卵、頭皮の掻き傷ができることも | 専用駆除薬の使用、複数回の処置、衣類・寝具の熱処理、家族全員のチェック |

いっぱいありますね、、、!

そうなんだ!
この記事では、頭皮の皮膚炎で一括りにしているけど、気になった人は下の記事も併せてチェックしてみてね!
内部リンク:頭皮のかゆみの原因は?かゆみを抑える方法や考えられる皮膚炎の種類を解説
生理や更年期によるホルモンバランスの変化

女性特有の理由も、やっぱりありますよね。

そうだね!
女性は生理や更年期によって、体内のホルモンバランスが大きく変化するよね。すると、皮脂腺も影響を受けて頭皮トラブルの原因になることがあるんだ。
生理や更年期の体内ホルモンの変化によって、頭皮トラブルが引き起こされることがあります。
具体的には、生理周期によって、「エストロゲン」と「プロゲステロン」というホルモンが体内で増減します。生理前や生理中は、この「エストロゲン」が減少し「プロゲステロン」が増加することで皮脂腺が活発になり、皮脂の分泌量が増えて、頭皮のかゆみや髪のパサつき、フケ、抜け毛が増えるのです。
見分け方としては、生理と共に頭皮のかゆみが強くなっていく場合は、ホルモンバランスによる乱れだと判断しても良いでしょう。
また、40代後半の方は更年期によって頭皮のバリア機能を司る「エストロゲン」が減少することで、頭皮がかゆくなることがあります。

自分がどのタイミングで症状が出てるか、意識しておくと良いですね!
ホルモンバランスの整え方

ちなみに、ホルモンバランスを整えるにはどうしたら良いんですか?

食事、生活習慣の改善、適度な運動、で対策するといいよ!
どれも自分で対策できるセルフケアの領域だから、自己管理をしてしっかり対策するのが大切になってくるよ。
生理によるホルモンバランスの乱れを整えるには、食事、生活習慣の改善、適度な運動で対策をしましょう。
生活習慣の改善は、言ってしまえば夜にしっかり寝て朝に起きて、規則正しい生活をする、に尽きます。適度な運動に関しても、ウォーキングやピラティスなどを定期的に行えば十分です。なので今回の記事では、食事について詳しくみてきます。
女性が体内のホルモンバランスを安定させるにあたり、以下の食品を積極的に摂っていくことがおすすめです。
| 食品カテゴリー | 具体例 | 効果・理由 |
|---|---|---|
| 発酵食品と食物繊維 | 納豆、ヨーグルト、チーズ、みそ、キムチ、食物繊維を含む食品 | 腸内細菌の種類を増やし、腸内環境を整える |
| 大豆・大豆製品 | 豆腐、納豆、味噌、豆乳など | 大豆イソフラボンに含まれる「エクオール」がエストロゲンの働きをサポート |
| 赤身の肉や魚 | 牛肉、マグロ、カツオなど | 鉄分が豊富で貧血予防に効果的、タンパク質も摂取できる |
参考:更年期にホルモンバランスは変化する!自律神経の乱れを整える食べ物やハーブとは

一番大切なのは、これらの食品をバランスよく食べること!栄養の偏りが別の問題を引き起こしてしまうからね!
頭皮の乾燥

頭皮の乾燥、、、頭皮って乾燥するんですか?

もちろん!頭皮も皮膚だから乾燥することがあるよ!
そもそも頭皮は、一番外側に「角層」という層があって、外部からの刺激や水分の蒸発を防ぐための「バリア機能」を持っている。だけど頭皮が乾燥すると、角層の水分が減少して、バリア機能が低下するんだ。
頭皮にある角層が乾燥すると、少しの刺激でもかゆくなってしまいます。また乾燥した角質が乾燥フケとなって現れるのも特徴です。
頭皮が乾燥する原因ですが、まとめると次の3つになります。
- 空気の乾燥
- 洗浄力の強すぎるシャンプーの使用や洗いすぎ
- 熱すぎるお湯での洗髪
まず空気の乾燥が挙げられます。冬などの湿度の低い環境では、当たり前ですが、頭皮を含む皮膚全体が乾燥しがちになってしまいます。特に太平洋側にお住まいの方は、顕著に乾燥を感じますね。
洗浄力の強すぎるシャンプーの使用や洗いすぎに関しては、洗浄力が強いシャンプーで洗いすぎてしまうと、頭皮に必要な皮脂まで洗い流してしまうため、頭皮の乾燥が進みます。特に、石油系の界面活性剤が配合されたシャンプーをお使いの方は注意してください。
熱すぎるお湯での洗髪も、頭皮に必要な皮脂まで洗い流してしまいます。40度以上のお湯でシャンプーを流すと、必要な皮脂までごっそりと洗い流してしまうのです。

洗浄力が強ければ強いほどいい!ってわけではないんですね。
頭皮の乾燥を対策するには

頭皮の乾燥対策は簡単!保湿すること!
乾燥対策には、他の皮膚と同じように頭皮を保湿すれば問題ないよ。具体的には保湿用の製品を使うわけだけど、さっき紹介した薬用シャンプーを活用すると良いよ!
頭皮の保湿には、先述した薬用シャンプーを使うのがベストです。乾燥対策用の保湿成分もしっかりと配合されているため、一石何鳥にでもなるからです。頭皮用の乳液や美容液なども活用するとさらに頭皮が潤います。
また、シャンプー繋がりで言うと、洗浄成分がマイルドなシャンプーを活用することも大切です。特にアミノ酸系の界面活性剤を活用しているものは、刺激も少なくマイルドで、大変おすすめです。
さらに、洗い方にも気をつけてください。シャンプーをお湯で頭皮をすすぐときは、シャワーの温度を人肌程度にしましょう。具体的には36〜38度程度の間で洗うことで、必要以上に皮脂を落としてしまうことが防げます。

頭皮の乾燥は割と簡単に対処できますね!
頭皮の蒸れ

乾燥の逆で、頭皮が蒸れてしまうんですね。

そう!蒸れることが原因で頭皮がかゆくなることもあるんだよ。
頭皮が蒸れるとき、皮膚のトラブルを引き起こすマラセチア菌というカビの仲間が繁殖しやすい状態になっちゃうんだ。そして、このマラセチア菌が通常より増えることで、かゆみや炎症などの頭皮のトラブルに繋がるんだよ。
頭皮が蒸れて汗でジメジメした状態が続くと、マラセチア菌が増殖しやすくなります。マラセチア菌は人間の皮膚に常在するカビの一種で、皮脂をエサにして増えますが、皮脂と汗が混ざった状態はマラセチア菌の繁殖にとって好条件となり、増殖スピードが一気に高まるのです。
マラセチア菌は皮脂を分解すると、遊離脂肪酸という物質を生成します。これが皮膚に刺激を与えて、炎症、かゆみ、湿ったフケ、ベタつき、臭い、などの症状が現れるのです。
また、汗自体に含まれる塩分や尿素などの成分も頭皮に刺激を与えて、かゆみを誘発します。中でもアトピー性皮膚炎の人は、汗の刺激を特に感じやすいでしょう。

夏場は要注意ですね!

そのとおり!
そしてマラセチア菌はすごく奥が深いから、対策とかくわしく知りたい人は次の記事も参考にしてみて!
内部リンク:マラセチア菌とは?原因となって発症する皮膚炎や増えすぎた際の殺菌方法を解説
頭皮の蒸れ対策

どうやって対策したら良いんでしょうか?

すごく単純で、汗をそのまま放置しないしないように気をつけるだけ!
頭皮って運動した時とか暑い時って、汗をかいてもついつい放置しがちだけど、これはNG!汗をこまめにタオルで拭き取ることで、高温多湿な環境を排除できて、マラセチア菌の増殖を抑えられるよ。
頭皮が高温多湿な環境になるとマラセチア菌が増えやすくなるのは先述の通りですが、この状況を防ぐためには、こまめに汗をタオルなどで拭き取ることが効果的です。こうすることで、頭皮をジメジメとした状態のまま放置せずに済み、マラセチア菌の増殖を抑えることができます。

他にも、頭皮専用の制汗剤を使って汗を抑える方法もあるね!

へぇ〜!制汗剤って脇のイメージがありましたけど、頭皮用の製品も発売されているんですね!
ストレス

ストレスが頭をかゆくすることなんてあるんですか?

ストレスが頭皮のかゆみを誘発することは全然あるよ!
人間の心と体は深く繋がっていて、「精神的な影響を受ける→ホルモンが増加する→皮脂腺が刺激を受けて皮脂増加→マラセチア菌の増殖」という流れで、ストレスが頭皮のトラブルを招くことがあるんだ!
人間はストレスを受けるとさまざまなホルモンが分泌されます。ストレスを感じると、対抗するためにさまざまなホルモンが分泌されますが、中でもアンドロゲンやCRHというホルモンが、皮脂を作り出す器官を刺激して、皮脂の分泌量を増やすのです。
ストレスによる皮膚トラブルの見分け方としては、強いストレス下にいるときに症状が悪化している場合は疑ってみてください。また、環境の変化も人間に大きなストレスを与えます。引越しや仕事の部署異動と症状悪化のタイミングが被る場合は、ストレスも原因の一つとして考えてみても良いでしょう。

心因性が原因でもしっかり体に症状として現れるから、舐めてかかっちゃダメだよ!
ストレスによる頭皮トラブル対策

ストレスが原因で頭皮トラブルが起こっていたら、どう対策したら良いんですか?

一番良い対策は、ストレス源を解決すること。
だけど、正直難しい場合もあるから対処療法で症状を抑えていくことが現実的な解決策になるかな。
ストレスが原因の頭皮トラブルには、ストレス源を取り除くことで対策してください、と言いたいところですが、現代はストレス社会であるため、どうしても難しい場合があります。例えば、仕事の部署移動が原因で症状が出てしまっても、仕事を辞めるわけにはいきません。なので、対処療法で症状を限りなくゼロに抑えていくことが、現実的な対策になります。
具体的な対処療法ですが、一番効果を見込めるのが、先述した薬用シャンプーの使用になります。薬用シャンプーは、頭皮トラブルの症状を抑えることで解決する製品なので、症状を抑えたい場合には最適です。

また、ストレスの捉え方を変える方法や、運動でリフレッシュする方法もあるから、ストレスが原因の頭皮トラブル対策は以下の記事も一緒に見てみることがおすすめだよ!
内部リンク:ストレスが頭皮湿疹の原因?対処方法やかゆみ・赤み・かぶれを改善できるシャンプーの選び方を解説
まとめ

今回の記事では、頭皮のかゆみに悩む人向けに症状別のセルフチェックがあって、自分の症状に合った原因を特定できるようにしていましたね!

主な原因として、①頭皮の皮膚炎(脂漏性皮膚炎など)、②ホルモンバランスの変化、③頭皮の乾燥、④頭皮の蒸れ、⑤ストレスの5つがありました!

どの症状に対しても、頭皮トラブルの場合は薬用シャンプーを使用することで対策できるから、原因がわかってる人もわからなかった人も、とりあえず使ってみるのがおすすめだよ!
原因がわかってる場合には、それにプラスして各原因のとことろで紹介した対策を実践していこう!















*この記事では以下の実際に脂漏性皮膚炎で悩んでいる(ヒトミ、サヤカ)とアドバイザー(ハマさん)がユーザーさんの実体験を基に解説していきます!