頭皮の肌荒れは、「かゆみ」や「フケ」を伴うケースが多く、炎症が酷い場合には抜け毛などにも繋がります。そのため、肌荒れは症状が悪化する前に対策を取ることが重要です。
しかし、対策を取るにしても、原因が掴めなければ適切な対処法もわからないでしょう。
本記事では、頭皮に炎症を引き起こす皮膚疾患の種類や肌荒れの原因を解説します。実際に肌荒れの症状に悩んでいる人は、どの皮膚疾患に該当するのかを確認し、適切な対処法を実施するようにしましょう。
頭皮が最近、すごい荒れてきてかゆいです。
私もです、しかもかくとフケが止まらなくて、、、。これってなんなんですか？
二人とも頭皮の肌荒れで困っているんだね。もしかしたら頭皮の炎症を引き起こす皮膚疾患かもしれないから、頭皮が荒れる原因や対策をしっかり解説するね！
- 頭皮の肌荒れを引き起こす皮膚疾患の特徴と症状の違いを理解できる
- 頭皮が肌荒れする具体的な原因を把握でき、自分の症状に合った対策を考えられる
- 正しいシャンプーの選び方と適切な洗髪方法を理解できる
頭皮に炎症を引き起こす皮膚疾患（皮膚炎）の種類
頭皮の炎症を起こす皮膚疾患、、、ってなんですか？
頭皮の肌荒れはもしかしたら次の4つの皮膚疾患が原因かもしれない！ってことなんだ。
| 皮膚疾患の種類 | かゆみ | 赤み | かさぶた | フケ |
| 脂漏性皮膚炎 | あり | あり | 度合いによる | 黄色っぽい、ベタついたフケ |
| アトピー性皮膚炎 | あり（強い） | あり（強い） | 慢性的にあり | 少ない |
| 接触皮膚炎 | あり | あり | 度合いによる | 少ない |
| 皮脂欠乏性皮膚炎（乾燥性湿疹） | あり（強い） | あり | 度合い | 細かい、白いフケ |
ベタついたフケが出る場合は脂漏性皮膚炎、細かく白いフケの場合は皮脂欠乏性皮膚炎、赤みやかゆみが強い場合はアトピー性皮膚炎、それ以外の症状で何かしらに触れたことがきっかけで発症した場合は接触皮膚炎の可能性があります。
それぞれをくわしく見ていこう！
脂漏性皮膚炎
しろうせいひふえん、初めて聞きました。
「脂漏性皮膚炎」は、マラセチア真菌というカビの一種の増殖によって発症する、慢性の炎症性皮膚疾患なんだ。マラセチア真菌は皮脂を栄養源としていて、頭皮に皮脂が過剰分泌されると、それを機に菌が増殖し、フケ・かゆみ・赤みなどの症状が引き起こされるんだ。
「脂漏性皮膚炎」は、どう対策したらいいんですか？
根本の解決策はマラセチア真菌が増殖しないように、皮脂の分泌を抑えるのが重要。皮脂を抑える方法は次のとおりだよ。
- 頭皮環境を整えるシャンプーを使用する
- 正しい手順でシャンプーする
- ビタミンが不足しないような食習慣を作る
- アルコールやカフェインの摂取を控える
- 頭皮マッサージをする
すでに症状がひどい場合は、自己判断ではなく皮膚科の受診を検討しましょう。
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アトピー性皮膚炎
いわゆるアトピーってやつですよね！こっちはなんとなく聞いたことあります！
「アトピー性皮膚炎」は、強いかゆみを伴う湿疹が発症し、それが良くなったり悪くなったりを繰り返す慢性の炎症性疾患なんだ。遺伝的な要因（アトピー素因）を持つ人に起こりやすくて、皮膚のバリア機能の弱さが根本的な原因の一つと考えられているよ。
また、皮膚から水分が失われやすくなる症状も持ち合わせているため、乾燥肌になりやすい傾向もあります。乾燥肌になると、体内の機能として皮脂の分泌を促進する作用が働き、皮脂が過剰に分泌され過ぎると、先述した脂漏性皮膚炎を併発することも。
アトピー性皮膚炎は、遺伝や環境、生活習慣などのさまざまな要因が絡み合って引き起こされる病気とされているため、疑いがある場合にはまず皮膚科の受診を検討しましょう。
接触皮膚炎
「接触性皮膚炎」は皮膚が特定の物質に直接触れることで、その刺激やアレルギー反応によって炎症を起こす皮膚疾患だね。一般的には「かぶれ」と呼ばれて、接触部分に赤みやかゆみ、ブツブツ、水ぶくれなどの様々な症状が現れるよ。
接触皮膚炎は発症する原因となる物質があるため、仮に発症した場合は「その部位に、いつもとは違う何かに触れたことはあるか」を思い返してみることで原因を特定しやすいです。
いつもと違うシャンプーを使用したときや、いつもと違うヘアカラー剤を使用したとき、結構かぶれちゃうことがあります！
皮脂欠乏性皮膚炎（乾燥性湿疹）
ひしかんぼう、、、。
「皮脂欠乏性皮膚炎（ひしけつぼうせいひふえん）」だね。「乾燥性湿疹」だとイメージやすいかも！
皮膚の表面にある皮脂が減少して、乾燥によって発症する湿疹なんだ、空気が乾燥する秋から冬にかけて起こりやすく、年齢問わず発症する可能性があるよ。入浴時の頭皮の洗いすぎや過剰な暖房によって発症することがあるんだ。
主な症状は、強いかゆみや肌の乾燥であり、自身の肌を確認して乾燥傾向に無いかをチェックしてみると良いでしょう。例えば、皮膚の表面に亀の甲のようなひび割れた模様が現れたり、皮膚の表面が細かいフケのようにポロポロと剥がれ落ちたりするようなことがあれば、皮脂欠乏性皮膚炎の疑いがあるといえるでしょう。
もし皮脂欠乏性皮膚炎が発症した場合は、充分な水分摂取や頭皮用の保湿ローションを使用して乾燥を防ぐことが重要です。
頭皮が肌荒れする原因
頭皮が荒れたら、もう病院に行かないと治らないのでしょうか？
さっきの例に当てはまる人は皮膚科に行くべきだけど、頭皮の調子が一時的に悪くなる「肌荒れ」の場合は、原因を理解し正しく対処すれば改善が見込めるよ。
頭皮が肌荒れする原因は次の3つが考えられるね。
- 頭皮の乾燥
- 頭皮に必要な栄養素の不足
- シャンプーやヘアケア用品によるかぶれ
頭皮の肌荒れは、乾燥による皮脂量の減少、頭皮に必要な栄養素の不足によるターンオーバーの乱れ、そしてシャンプーやヘアケア用品の成分によるかぶれが主な原因です。
それぞれの原因が複合的に関与するケースもあるため、特定の原因に絞らず、それぞれの可能性を考慮して対策を検討しましょう。
これも1つずつ見ていこう！
頭皮の乾燥
「頭皮が乾燥」は肌荒れに繋がってしまうことがあるよ。
乾燥すると、本来皮膚が持ち合わせる保護力が低下する。皮膚の保護力は、外部からの刺激（紫外線や摩擦、化学物質など）や、内部からの水分蒸発を防ぐ役割を果たしているけど、その機能の低下によって肌荒れになってしまうんだ。
頭皮の乾燥が原因で肌荒れが発症した場合、皮脂欠乏性皮膚炎に繋がる可能性もあるでしょう。皮脂欠乏性皮膚炎は頭皮の皮脂が減少すると発症する可能性が高まり、かゆみや赤み、細かいフケといった肌荒れの症状が現れます。
なお、頭皮の乾燥は、乾燥肌の人や皮脂の分泌量が減少してくる高齢者に起こりやすいです。他にも、シャンプーを頻繁にする人は、過剰に皮脂を落としてしまって乾燥に繋がる恐れもあります。
ただの乾燥だからって油断したら大変なことになりますね！
頭皮に必要な栄養素の不足
「頭皮に必要な栄養素の不足」も頭皮の肌荒れの原因になるよ！
頭皮に必要な栄養素が不足すると、正常なターンオーバーがうまくいかず、肌荒れを引き起こす要因になるんだ。
ターンオーバーとは、皮膚の細胞が一定の周期で新しく生まれ変わり、古い細胞が剥がれ落ちていく仕組みのことです。
ターンオーバーが遅延すると、頭皮が薄く弱くなり、外部からの刺激に敏感になります。その結果、肌荒れが発症する可能性が高まるのです。さらに、栄養素が不足すると免疫機能の低下も起こり、肌荒れによって炎症した部分の治りが遅くなります。
「頭皮に必要な栄養」って何があるんですか？
「頭皮の栄養」には、ビタミン類やミネラル、たんぱく質なんかがあるよ。日々の食事から少しずつ意識して摂っていこう。
シャンプーやヘアケア用品によるかぶれ
「シャンプーやヘアケア用品によるかぶれ」も頭皮が荒れる原因の1つだね！
シャンプーやヘアケア用品には様々な成分が含まれているけど、成分によっては頭皮に刺激を与えて、かぶれを引き起こすことがあるんだ。かぶれは「接触皮膚炎」の別の言い方でもあるから、シャンプーなどが理由で肌が荒れた時は、接触皮膚炎を疑おう。
シャンプーやヘアケア用品によるかぶれの原因は、純粋に成分の刺激が強すぎるケースと、成分に対するアレルギー反応によるケースの２通りが考えられます。敏感肌の人や頭皮の保護機能が低下している人は前者に該当する可能性が高いですが、比較的健康な状態で発症した場合にはアレルギー反応の可能性も出てくるでしょう。
仮にアレルギー反応の場合は自身で原因となる成分を特定するのは難しいため、皮膚科へ行って検査をするなど適切な対処が必要です。
頭皮の肌荒れトラブルを改善する方法
ハマさん質問です！もし頭皮が荒れてしまったら、どうやって対処していったらいいんですか？
いい質問だね！頭皮の肌荒れトラブルを改善する方法は、次の3つがあるよ！
- 頭皮環境を整えるシャンプーを使用する
- 正しい手順でシャンプーする
肌荒れは栄養素の不足や頭皮環境の悪化で発症するケースが多いため、シャンプーを変えたり、シャンプーの方法を変えたりすれば改善が見込める可能性があります。
また、肌荒れが長引いたり、症状がひどくなったりした場合には皮膚科を受診すれば、適切に対処してくれるでしょう。
頭皮環境を整えるシャンプーを使用する
「頭皮環境を整えるシャンプー」を使用すると、皮脂の量を正常にできるから、頭皮の乾燥を防ぐことができるよ。
具体的には、どういったシャンプーを使ったらいいんですか？
次の成分が含まれたシャンプーがおすすめだよ！
- ミコナゾール
- ピロクトンオラミン
- オクトピロックス
- グリチルリチン酸ジカリウム
- サリチル酸 など
逆に、次のような成分が含まれているものは、あまりおすすめしないかな。
- 界面活性剤（ラウリル硫酸ナトリウムなど）：洗浄力が強く、必要な皮脂まで奪う
- アルコール（エタノールなど）：頭皮を乾燥させる
- 合成香料・合成着色料：頭皮に刺激を与え、かぶれの原因になることがある
- パラベン：アレルギー反応を起こす可能性がある
自分の頭皮の状態（乾性か脂性か）を把握し、それに合ったシャンプーを選ぶことが重要です。また、季節によって頭皮の状態が変化することもあるため、必要に応じてシャンプーを使い分けるとよいでしょう。
正しい手順でシャンプーする
頭皮の肌荒れを防ぐには「正しい手順でシャンプーする」ことも大切だよ！
シャンプーにも正しい手順があるんがあるんですか？
そうなんだ！次の手順を意識してシャンプーしてみるといいよ
- ブラシで頭皮や髪の毛の汚れを落とす
- ぬるめのお湯（38℃くらい）で皮脂を流す
- シャンプーを手のひらで泡立てて、指の腹で優しく洗っていく
- 生え際や耳の後ろなど丁寧にすすぐ
ハマさん、予洗いってなんですか？
「予洗い」は、シャンプーをする前に、予め髪の毛や頭皮の汚れをぬるめのお湯で落とすことだよ。
予洗いをすればシャンプーの泡立ちが良くなり、余分な皮脂を落としやすくなります。また、シャンプーで洗う際は必ず指の腹で優しく洗うようにしてください。正しい手順でシャンプーをすればゴシゴシと強く洗う必要はありません。
また、頭をすすぐ際は、すすぎ残しが無いようにするのも大切です。
頭皮の肌荒れ改善には「KADASON」がおすすめ
頭皮の肌荒れは、遺伝的な要因や外部的要因もありますが、それ以外でも皮脂の過剰分泌や頭皮の乾燥が原因になっているケースが多いです。
ちなみに、頭皮の肌荒れに抜群に効いちゃう、最強のヘアケア製品ってあったりします、、、？
そうだね。頭皮の肌荒れは、遺伝的な要因や外部的要因もあるけど、皮脂の過剰分泌や頭皮の乾燥が原因になっているケースが多いんだ。
皮脂の過剰分泌や頭皮の乾燥には「KADASON」がめっちゃ効くよ！
皮脂や乾燥が原因で肌荒れが生じている場合にはシャンプーを変えることで改善するケースが多く、とくに抗炎症成分や抗菌成分が配合された「KADASON SCALP SHAMPOOカダソン薬用スカルプシャンプー」の使用がおすすめです。
KADASONは、頭皮の肌荒れの症状に悩んでいる人はもちろんのこと、「頭がかゆい」「フケが止まらない」などの脂漏性皮膚炎の症状に悩んでいる方にも最適です。
- 頭皮の痒みを抑える（薬用成分「グリチルリチン酸２Ｋ」配合）
- 頭皮のあれを防ぐ（薬用成分「サリチル酸」配合）
- 刺激の強い石油系界面活性剤は不使用
- マラセチア真菌の餌にならない水溶性保湿成分「シロキクラゲエキス」配合
脂漏性皮膚炎によって繊細な状態にある頭皮を傷めずにケアできるため、小さなお子様でも安心して使用できます。また、敏感肌などでシャンプーに気を使っている人にもおすすめで、肌荒れや脂漏性皮膚炎の症状がない人でも使用できます。
まとめ
頭皮の肌荒れは、かゆみやフケを伴い、悪化すると抜け毛にも繋がるため早期対策が重要でしたよね。
そして、頭皮の肌荒れの主な原因は、頭皮の乾燥によるバリア機能の低下、栄養不足によるターンオーバーの乱れ、シャンプーやヘアケア用品による接触皮膚炎の3つでした。
乾燥には保湿、栄養不足にはバランスの取れた食事、かぶれには原因特定とシャンプーなどの見直しが大切！ただし、症状が改善しない場合は、皮膚科や専門クリニックの受診しよう。
もし皮膚科やクリニックへの受診が必要ないと判断しても、低刺激で保湿成分配合の「KADASON」シャンプーを使用して、様子を見てみるのもアリだね
*この記事では以下の実際に脂漏性皮膚炎で悩んでいる（ヒトミ、サヤカ）とアドバイザー（ハマさん）がユーザーさんの実体験を基に解説していきます！